配線器具のおはなし
壁スイッチ、照明器具用天井シーリング、コンセント、プラグ、テーブルタップ(コードセット)にも寿命があります。一般的に設置後10~15年が目安です。
使用頻度が高い場合や定格容量いっぱいで使用している場合、高温多湿場所、ホコリの多い場所、などでは寿命が短くなります。
時々点検し、相談や修理・交換などの工事は、お近くの電気工事店や住宅電気保修センターに依頼しましょう。
壁スイッチ
- 入切が異常に軽かったり重かったりしていないか。
- 変色、膨れ、ヒビ゙割れなどがないか。
- カバー部分が熱くなっていないか。
コンセント
- 一ヶ所のコンセントの容量は1500Wです。(差込口が二つ付いていても、合計で1500Wです。)
- プラグの抜き差しが極端に弱く(軽く)なっていないか。
- 差込部分にホコリ、ヨゴレが着いていないか。
- 変色、膨れ、ヒビ割れなどがないか。
- カバー部分が熱くなっていないか。
プラグ、コード、テーブルタップ(コードセット)
- テーブルタップには、容量が15A(1500W)、12A(1200W)、10A(1000W)の種類があります。例えば「10A 125V」、「1000Wまで使えます」などと表示されています。
- タコ足配線は十分注意しよう。コンセントは1500Wですが、例えば容量が1200Wのテーブルタップに100WのTV、600Wの電気ヒーター、700Wのアイロンをつなぎ同時使用すると1400Wとなり、とても危険です。
- プラグやコードが使用中熱くなってないか。変色、膨れ、ヒビ割れなどがないか。
- プラグの刃が変形していないか。刃の根本の樹脂が溶けたり焦げたりしていないか。
- プラグは、コンセントにしっかり差し込もう。
- コードを引っ張ってプラグを抜いてはいけません。
- 濡れた手でプラグに触れてはいけません。
- アイロンやドライヤー、ヒーターなどの発熱器具は、使用後、スイッチを切りプラグを抜こう。
- コンセントとプラグの間のホコリや湿気を時々取り除こう。
- コードとコードをじかにつなぐ(被覆をはがしてつなぎ、テープを巻くなど)のは危険です。コードコネクターを使おう。
- コードを壁や柱などに釘などで固定するのは危険です。
- コードが家具などの下に踏まれていると、被覆が痛んだり導線が切れたりするおそれがあります。
- 長いコードを折曲げて束ねたまま、W数の大きな器具を使用すると、発熱して事故になることがあります。
- 洗濯機、給湯ボイラー、冷蔵庫など、水分を扱う機器にはアースを取付けよう。
- 庭園灯や屋外コンセントは劣化しやすいので、時々点検しよう。
接触抵抗
- 私たちが電気を使用する時、コンセントとプラグの関係においても、スイッチの内部においても、導体(金属)と導体をくっつけたり離したりして電気を流したり止めたりしています。
- 導体と導体を接触させたとき、その間には抵抗が現れ、これを接触抵抗といい、接触面積、接触圧力が小さくなるほど抵抗は大きくなります。
- 接触抵抗が大きくなると、ジュール熱が発生して故障の原因となります。接触抵抗が極端に大きくなると電気がつかない、ということがあり、このような状態を、接触不良といいます。
- プラグの刃の変形や、サビや汚れ、ガタやゆるみは接触抵抗を大きくします。
トラッキング現象
テレビや冷蔵庫、洗濯機など、コンセントにプラグを長期間挿し込んだままの場合、埃がたまり湿気や油分を帯びると少しずつ電流が流れるようになって炭化が進み、発火のおそれがあります。これをトラッキング現象といいます。時々掃除をして、しっかり差し込もう。